自転車の専門学校がある   一(いち)から完成品のママチャリをつくる事が出来る!?

自転車をこよなく愛する人の聖域とも言われる憧れの場所があります。それが「自転車専門学校」です。

日々の生活で何気なく乗れることが当り前と思っている自転車ですが、乗る事だけではなくメカニックの知識やデザイン等を学ぶ専門学校が国内には数校あります。

自転車業界の幅広い情報に興味を示し、自転車の技術と技能習得に情熱を燃やし「ママチャリを一(いち)から完成品に組み立て出来るなんて楽しいに違いない」とか「もっと自転車の事を知りたい」「自転車のプロを目指す」と、自転車好きを自称する人達が目を輝かして専門学校に集結するのです。

身近なママチャリを完成品に組み立てた時の感動は計り知れない想いがあるのでは、と推察します。

何故なら、部品の一点々々、ネジの一本々々に愛情と魂を込めて組立てるプロセスは“たかがママチャリ”と思いきや何か自転車愛好者のロマンと計り知れない想いを感じます。

自転車専門学校をステップにプロの“サイクルマン”になる人も多いと聞きます。

また、ママチャリの製造については「ママチャリが製造されるまで」により詳しい解説をしています。

自転車の専門学校で学ぶことは

 技術に特化した自転車の専門学校、カリキュラムのベースは「整備技術の習得とデザインに関する企画開発力の養成」で自転車のデザインから製作・修理・販売などを体系的に学ぶ事が専門学校の最大の特徴です。

入学の動機や目的は様々ですが、自転車専門学校で学ぶ学生は自前の自転車だけの整備や改造と言う自己満足に留まらず、自転車の未来に視線を向けて製造技術・デザイン性・機能性・安全性などを学んで自転車産業の底辺を支える存在でありたい想いがあり、自転車を日常の足として乗輪している我々の強い味方でもあります。

まさしく“自転車のプロでもあり、自転車のお医者さん”と言う位置付けではないか、と考えます。

一口に自転車と言ってもママチャリに代表される軽快車やシティ車からロードタイプ、競技用と多種多様なジャンルがありますが、あらゆる自転車に対しても技術の習得に依る対処が望まれる為に専門家の育成はこれからの自転車産業発展のキーポイントです。

 

国内にある主たる自転車の専門学校を紹介しましょう

技術の習得で業界の即戦力を目指している。

コースは自転車プロダクトコース⇒2年制、自転車クリエーションコース⇒3年制、自転車メカニック夜間(初級講座・上級講座)コースがあります。

  • 新潟工科専門学校(新潟県新潟市):多種多様な自転車に対応した整備技術の習得とオリジナルデザインの自転車を考案できる企画開発力を養成する。コースは自転車メカニックコース⇒2年制 
  • 国際サイクル専門学校(石川県金沢市):イオンバイク株式会社の社員養成の一環で産学共同カリキュラムがあり就職に直結している。コースはイオンバイク社員養成学科⇒2年制

※専門学校以外で他にも全国には多くの“自転車の技術講習会(有料)”で技術習得の機会があります。

 

自転車の専門学校への想いとは(受講生の声)

・「今迄の自己流から脱皮して自分のバイクを自分の手で組立したい」「乗るだけでなく自分で整備出来れば格好いい」そんな想いが実現し、自転車の基本からの理論を学び全てがプラスになりました。

・自転車のパーツ個々の材質選定から加工・組立調整と多くの実習(工作機械での部品加工、溶接技術、CAD製図、自転車の分解・組立など)で自転車の製造技術と総合技能を習得する事が出来て満足です。

・自転車の店頭販売での接客テクニックを含むセールスエンジニアとして、プロの技術を発揮できる事は何にも代えがたい喜びであり、学校では充実した内容と時間で増々自転車への愛着を深めました。




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