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2017年8月31日
よくよく観るとママチャリのハンドル部分には2種類の色があります。
俗に言われています“白仕様”と“黒仕様”です。
価格に若干の差がありますが同機種の自転車であれば、機能面では殆ど同様で安全上も全く問題はありません。そもそも何をもって“白仕様”とか“黒仕様”と言うのでしょうか?
外観的に色が異なるのはハンドルだけではないのです。
スタンド及び装備品の取り付け金具からペダルのクランクに至る様々な部品に対して、外観的に“白っぽい”とか“黒っぽい”と言われていますが、これは素材の表面処理(メッキや塗装、材質の表面仕上げなど)の違いを区分することが大半です。
表面処理と言っても多種多様な処理があり、色調も様々です。
ましてや塗装に至っては千差万別にあり塗装色が“白”と“黒”の自転車もありますが、今回のテーマから内容とポイントが異なります。
今回は自転車で簡易的に呼称されている“白仕様”とか“黒仕様”に限定して考察してみましょう。
自転車のパーツ類は素材のままであれば腐食して耐久性が劣るために、表面処理をして耐食性等を高めています。
“白仕様”の場合は表面処理で『クロムメッキ』や『ニッケルメッキ』を施すことが多く外観的に白っぽいイメージ(光沢又は無光沢の銀色)から、このように表現されていると思います。
クロムメッキやニッケルメッキの膜厚は薄く(数ミクロン)処理されていますが、硬度が高く衝撃などに生じる剥離や傷・打コンに強いとされて耐食性に優れています。
汚れが目立ち難いのも長所です。
“黒仕様”の場合の表面処理は『カチオン塗装』や『黒色亜鉛メッキ』が多く、外観的に“黒っぽい”というイメージになります。
ママチャリの“黒仕様”にはカチオン塗装のようにメッキと比べて、表面処理の膜厚が厚く耐食性に優れていても、表面硬度が若干低く衝撃などに弱く剥離や傷・打コンの発生し易い、色調的にも汚れが目立ち易い、という短所がありますが耐食性は白仕様とほゞ同様です。
外観の色調やイメージには、ママチャリに乗輪する人の嗜好や目的が異なり、まさしく白か黒かの判断は出来ないのではないでしょうか、双方の仕様で多少の利点・欠点はありますが目的で判断して下さい。
但し、“白仕様”と“黒仕様”のママチャリには価格に若干の差がありますが機能面では殆ど同様です。
同機種の場合、効果も同様で機能面や跨ぎ易さ乗り易さ、操作性等々全くと言って相違点がありません。
ならば、“白仕様”のママチャリに高級感を期待して選択するのか、それとも“黒仕様”のママチャリに重厚感を求めてサイクルイメージを満たすのかは、まさしく乗輪する人に委ねるしかありません!
ママチャリのイメージとして“安価で手軽”というイメージの中に「安価=黒仕様」の認識が有るようでしたら、この際に払拭して頂きたいです。
何故なら、表面処理での価格差は僅かですから!
そもそも、ママチャリ選びの基本は「安全走行」であり“白仕様”とか“黒仕様”が重視される訳ではありません。
機能面や操作性等々全くと言って相違点が無いのであれば、諄いようですが、日常生活の必需品でのある“ママチャリ”は安全走行の為の身近な移動手段である事を忘れてはならないと思います。
“白仕様”と“黒仕様”の相違点を御理解頂けましたでしょうか。
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